大阪・関西万博に学ぶ、魅力的なコンテンツデザインとは

コンテンツデザイン部 M.M

コラムの表紙イメージ

開催期間も折り返しの大阪・関西万博。すでに訪れた方も多いでしょう。万博の「デザイン」といえば、キャラクタービジュアルやパビリオンの外観が注目されます。しかし「コンテンツデザイン」という視点からも、多くの発見があるイベントです。

ここでは、現地で体験して印象に残った3つの展示をご紹介します。


■ ヤマト運輸 宅配・手荷物預かり所

パビリオンではなく、荷物を預けられる便利なサービススポットです。
室内にはポップな色使いのサインが掲示され、迷わず利用できます。

無料配布の46種類のシールや、巨大クロネコとリフレクト印刷を使ったフォトスポットなど、楽しい仕掛けも満載。
内装全体の世界観が統一され、機能性とエンタメ性が両立した展示でした。

■ クウェートパビリオン

中東エリアでも人気の高いパビリオンです。


入館後はまず、球体モニターの映像を鑑賞します。映像の最後には来館者の姿が映し出され、国と訪問者の歴史が交差するストーリーが描かれます。

館内では、クイズに答えると現地の生き物が動き出す砂を使ったプロジェクションマッピングを体験できます。
さらに、映像に合わせて体を動かすダンス体験や、視界を埋め尽くすプラネタリウムも楽しめます。

ほかにも体験型コンテンツが盛りだくさん。すべて参加形式で、インタラクティブ性を重視していることが伝わってきました。

■ バルトパビリオン

ラトビアとリトアニアによる北欧のパビリオンです。
入口では300種類の薬草サンプルが標本のように並び、ほのかな香りが漂います。

館内には、指で水滴を使って絵が描ける巨大壁面があります。
ひんやりとした空気とあわせて、五感を刺激する体験が楽しめます。

また、タッチパネルで植樹を行うと現地でも木が植えられるオンラインコンテンツも人気でした。
「リアルな自然」をテーマに、アナログな魅力が詰まった展示です。


コンテンツデザインの選択

今回改めて感じたのは、コンテンツデザインは形式がさまざまだということです。
デジタル・アナログ、相互型・一方向型などの手法がありますが、来場者は展示を通してブランドの価値観や世界観を感覚的に理解できます。

与えたい印象に合わせ、適切な手法を選ぶ重要性を再確認しました。


実はアートフリークも、今回の万博で企業ブースのコンテンツデザインをお手伝いしていました(期間限定展示のため現在は撤去済み)。
当社はBtoB展示会だけでなく、万博のような大型イベントでも多くの実績があります。
詳しくはコンテンツデザイン実績ページをご覧ください。