グラフィックデザイン × 映像の可能性

コンテンツデザイン部 A.S

WebサイトやSNSで流れてくる映像。それを見て「この映像、オシャレだな」と感じたことはありませんか?派手な演出がなくても、なぜか惹きつけられる映像。その感覚、実はグラフィックデザインの力が大きく関わっているかもしれません。

グラフィックデザインのノウハウが映像づくりでどんな強みを生み出すのか。今回は、その理由をひも解いていきたいと思います。


グラフィックと映像、それぞれの強み

グラフィックデザインと映像編集は一見、全く異なるメディアのように思えます。しかし、実はそれぞれに異なる強みがあり、互いに補完し合う関係にあります。

グラフィックデザインは、なんといっても「瞬間に情報を伝える力」が強み。ポスターやバナーのように、一瞬で色や形、フォントを巧みに使い、伝えたいメッセージを整理して見せるのが得意です。たとえば、企業のロゴやコーポレートカラーがその要素の一部。これらはブランドの「骨格」を作り、見る人に統一感のある印象を与えます。

一方、映像の強みは、「時間の流れでメッセージを伝える力」です。音楽やナレーション、時間と共に変わる映像は、ストーリーや感情を深く表現できます。たとえば、製品開発に込められた想いを、時間の流れに沿って見せることで、ブランドの「骨格」に物語や感情を吹き込む役割を果たします。

この二つの特性を理解することが、効果的なコンテンツづくりの第一歩です。


映像のクオリティをグッと上げる!グラフィックノウハウ3選

グラフィックデザインのノウハウを映像制作に応用すると、心地よく的確にメッセージを伝えられます。ここでは、特に重要な3つのポイントをご紹介します。

① レイアウトと構図:視線を誘導する 

グラフィックデザインで大事なレイアウトは、映像でも同じ。伝えたい情報に自然と目がいくように配置する工夫です。
情報が最適な位置に配置され、適切な余白があることで、視聴者はスムーズにメッセージを理解できます。逆に、情報量が多い構図や背景と似た色の文字はメッセージが伝わりにくくなります。そのため、注目すべきシーンで構成する場合は注意が必要です。

② タイポグラフィ:文字に「声」を持たせる

文字のデザインや配置で、読みやすさや美しさを追求する技術です。映像のテロップやタイトルにも、この考え方が重要になります。
ノウハウを理解している場合、映像の雰囲気に合ったフォントが用いられ、文字サイズや行間も適切に調整されています。それにより、文字から感情やメッセージを深く伝えられます。不適切なフォントや文字組は、内容の可読性を損ね、ストレスも感じやすくなります。

③ 配色とトーン&マナー:ブランドの統一感をつくる

 グラフィックデザインでは、ブランドカラーやトーン&マナーを厳密に決めます。これを映像に活かせば、統一感のある映像がつくれます。

ブランドカラーやトーン&マナーを映像全体の色やテロップに取り入れることで、統一感とブランドの認知度を高め、信頼につながります。色味のルールがバラバラだと、印象が散漫になり、企業の印象や伝えたい雰囲気が伝わりにくくなる恐れがあります。


クオリティだけじゃない!グラフィックと映像の相乗効果

グラフィックと映像のノウハウを掛け合わせると、制作物のクオリティが上がるだけではありません。クリエイティブ全体にも大きなメリットが生まれます。

・一貫したブランド体験

Webサイトのバナー、パンフレット、企業紹介動画・・・。これらが同じトーン&マナーで制作されていれば、受け手は無意識にそのブランドを信頼し、安心感を覚えます

制作プロセスの効率化とコスト削減

映像とグラフィックの制作をそれぞれ別の会社に頼むと、毎回コンセプトや意図を共有する手間が発生します。同じ会社に一任すれば、コミュニケーションコストを減らすことができます。これにより、期間短縮やコスト削減につながります。

柔軟なコンテンツ展開

一つの素材から多様なコンテンツをつくることができます。映像で使ったグラフィック素材をWeb用のバナーに再利用するといったことも可能に。限られた予算の中でも多角的なプロモーションを展開できます。


さいごに

ここまでグラフィックデザインと映像編集のノウハウを掛け合わせることによる、効果的なコンテンツやブランド体験、ビジネスメリットを生み出す可能性についてお話ししました。

弊社には、グラフィックと映像、両方のノウハウを持つ制作体制が整っております。これにより、一貫性のあるクリエイティブを制作しブランド価値の最大化に貢献します。今回ご紹介した「グラフィックデザインのノウハウが活かされた映像」の魅力。こちらは私たちが手がけた事例でより具体的に感じていただけます。よろしければ、ぜひ一度、私たちの実績ページをご覧ください。