もう“なんとなく青”は卒業。成果を上げる配色設計

コンテンツデザイン部 A.C

もう“なんとなく青”は卒業。成果を上げる配色設計

こんにちは、アートフリーク、デザイナーのA.Cです。

会社案内のパンフレットや映像をつくるとき、
「とりあえず企業カラーの青でまとめておこう」と思ったことはありませんか?

よくIT系、医療、金融などの業界で使われていますね。確かに青は“信頼感”を与える定番の色。でも…目的や見せたい印象によっては逆効果になることもあるんです!

色は単なるデザイン要素ではなく、ブランドの「印象」を左右する戦略ツール。同じ内容でも、配色ひとつで企業の“見え方”や“信頼度”が変わってしまいます。

今回は、パンフレットや映像などのビジュアルコンテンツで
「成果につながる印象」をつくるための配色設計について、プロの視点から解説します!


1.なぜ“なんとなくの色選び”では印象が伝わらないの?

パンフレットや映像制作でよくある「企業カラーに合わせただけ」の配色。しかし、見る側が感じる印象は文脈と色の関係性で決まるんです。

たとえば:

  • 「青=信頼」と思っても、トーンが冷たすぎると“距離感”を与える
  • 「赤=情熱」も、使いすぎると“焦り”“警戒”に見える
  • 「黒=高級感」も、配色バランスを誤ると“重たさ”“怖さ”になる

大切なのは、色の意味を目的に合わせて“設計”すること
色の印象は一瞬で判断され、しかも人の感情に直接作用します。

 

採用イベントチラシ
▲アートフリークの採用イベント用チラシ:あえて黒背景・黄色文字で、就活生に印象にのこる配色で惹きつける

 

 

2.成果を上げる配色設計の3つの基本ルール

① 明度差で読みやすく!

パンフレットの文字や映像のテロップでは、“明るさの差(明度差)”が見やすさを決めます。明度が近い色を重ねると、どんなにデザインが良くても読みにくく、印象がぼやけてしまいます…

② トーンをそろえて統一感を出そう!

パンフレット全体のトーン(明るさ・鮮やかさ)を揃えるだけで、洗練された印象に。
トーンのバラつきは、情報よりも“色そのもの”が目立ってしまう原因になります。

③ 色数は基本3色以内にまとめよう!

メインカラー・サブカラー・アクセントカラーの3色で構成すると、印象が整理されやすくなります。映像でもパンフレットでも、視線誘導がしやすくなるのがこのルール。

きちんと配色設計することで、情報とねらった印象が伝わるデザインになります。 

 

配色ルール

 

 

3.プロの配色設計は、“印象を意図的につくる”

デザイナーが行う配色設計は、単に色を選ぶことではありません。
媒体・環境・目的をすべて考慮した上で、「見え方」をデザインする仕事です。

たとえば:

  • 印刷物では、紙の質感や光の反射まで想定して配色を調整
  • 映像では、照明や撮影環境、画面の明度差を踏まえて色味を設計
  • 長時間見られる映像では、心理的な“疲れにくさ”まで配慮

これらをトータルに考えることで、
「伝えたい印象を正確に届ける」配色が実現します。


まとめ

配色は“感覚”ではなく“戦略”

パンフレットも映像も、内容以上に“印象”が先に届きます。配色を戦略的に設計することで、企業のメッセージはより明確に、魅力的に伝わります!

“なんとなく青”ではなく、“意図を持った色”。
にしていきましょう。

アートフリークでは、企業やブランドの目的に合わせた配色戦略とビジュアル設計を行っています。
 「伝わる印象」「記憶に残る色」で、企業価値を高めるデザインをご提案します。

実際の制作事例はこちらからご覧ください。