社内勉強会で磨く、“伝わるデザイン”の力
コンテンツデザイン部 M.M

アートフリークのコンテンツデザイン部では、月2回の社内勉強会を通じてデザイナーのスキルアップを図っています。
デザインは社会情勢やトレンドの影響を受け、常に進化しています。
私たちは最新の技術や表現力を学び続けるため、継続的な取り組みを大切にしています。
■ 勉強会を始めたきっかけ
コロナ禍でリモート勤務が続いていた頃、デザイナー同士で直接会話したり情報共有することが難しくなりました。
リモート明けには新入社員も増員。働き方も多様化し、「ちょっとした雑談から学び合う文化」が失われつつありました。
そのような状況下で、「社内にもう一度、学び合える土壌を作りたい」と考え、勉強会をスタートしました。
■ 取り組みの概要
この活動は出社再開のタイミングから始まり、今年で4年目を迎えます。
現在は若手デザイナーが主導し、「言語化」をテーマに様々なワークを実施しています。
ここではその一部をご紹介します。
テーマ:言葉の曖昧さを見直す
内容:
5種のフライヤーに対し、グループで当てはまると思う形容詞を3つずつ選び、その理由を話し合います。

結果:

各グループで同じ形容詞を選んでいたデザインもありました。一方で、お互いに「えっ、そのデザインにその形容詞?」と驚く場面も。
「かわいい」「モダン」「クラシック」などの曖昧な言葉が、伝わり方のズレを生む原因と再認識。
人によって、思い浮かべるトーンが異なる言葉の存在を実感できる結果となりました。
テーマ:ビジュアルで正しく伝える
内容:
同じ原稿をもとに、各グループでWebバナーを制作します。
トンマナのみ、制作前に好きな形容詞を選び方向性を決めます。
完成後、他のグループがその形容詞を当てる形式で答え合わせを行いました。

結果:

「エネルギッシュ」「アクティブ」「ダイナミック」などは投票側に迷いが見られました。
意図した印象が必ずしも伝わるとは限らず、表現の難しさを実感しました。
「言葉からデザイン」では想像が先行し、「デザインから言葉」では受け手の感覚がより強く反映されます。
視点が変わることで、感じ方も大きく変化するのだと学びました。
■ 勉強会を通じて得られたこと
ワークの後は毎回、「どのように言葉のズレを埋めるか」を話し合い。
デザインを説明する際には、まず自分の言葉が正確かを疑うことが大切です。
「どうすれば伝わるか」を見直す、よいきっかけとなりました。
お客様に“伝わる”デザインを
私たちアートフリークのデザインチームは、ただ「美しいデザイン」ではなく、お客様の課題をしっかりと解決できるデザインを大切にしています。
そのために、お客様の想いや目的を言葉として丁寧に引き出し、共にゴールを描くパートナーとして寄り添います。
ご相談はいつでも歓迎です。弊社デザイナーによる制作実績も、ぜひご覧ください。